森山大道に憧れて

本を読むか、映画を観るかして自分の思考を誰かに託したい時がある。その方が自分で何かを考えるよりは、誰かの思考に浸かっていた方が気持ちが楽だからである。そして、余計なことを考えずに済むし、全部、その誰かさんのせいにしておけばいい。そんな無責…

本棚を整理した。

1300冊くらいある中から、面白かった本をセレクトしてみた。MONKEYはかれこれ学生の頃から読んでいる。 もう3年も経つのか。月日が流れるのは早いものだと思う。 ぼくは今になって思う。どうして、CREAとCOYOTEを集めなかったのだろう?と。

ミランダジュライ『あなたに似合う人』

東西線に乗ると、前に付き合ってた彼女のことを思い出して嫌な気分になる。駅から15分くらい歩いたところに住んでいて、坂を登り、ツタヤを通り過ぎ、映画館の前を通り、それから古いアパートへとたどり着く。そのアパートまでの道のりにも記憶の分子がそこ…

ポール・オースター『幻影の書』

ポール・オースターの『幻影の書』をようやく読み終わった(ようやくって言うと、読み終わるのにどのくらいの時間が掛かったんだよ?となるんだけど、2週間です)。主な登場人物はジンマー教授、アルマ、無声映画の俳優ヘクター・マン、スペリング夫人である。…

もうおしまいだ、これまで。

もうおしまいだ、なにもかも。 と言いたくなる日々がずっと続いている。昨日もそうだったし一昨日はもっとそうだった。とすれば、明日もきっと酷い一日になるのだろう。そう思うと何もかもが億劫になってくる。億劫なことの一つ目は、新しい人と会うことだ。…

さようなら、文鳥。

天気予報がこう告げていた。明日は関東広域に寒波が来て、とても寒い1日になると。真っ先に文鳥のことを考えた。暖かい地域に生息する鳥だから、日本のこの寒さはきっと堪えるだろうな、そんな思いを抱いたのだった。仕事に疲れ、家のドアをあけるとうるさい…

友人達との飲み会

昔からそうだ。 楽しいことがあった次の日はその反動で、胸が苦しく、絶望的な気分になる。過ぎ去りつつある現在をどうあがこうとも止めることはできないのだ。あらゆるものは前に前に前へと流されていく。 新宿で、大学の友人達と飲んだ。3年間顔を合わせ、…

失踪中の友人をついに発見した。

友人の一人が年末に失踪した。そいつの名は通称キチガイで、ぼくと彼とは結構仲が良い。しょっちゅう会ってだらだら過ごしているし、富士山や丹沢の山を登りに行ったりもする。そんな彼が年末に姿を消す。 そんな彼は今日、駅の近くにある個人経営の中古ビデ…

2017

今週のお題「2017年にやりたいこと」 社会人になってからというもの本を読む時間を取れなくなってしまった。その代わり増えたのが、睡眠で、8時間以上は眠りこけてしまう。睡眠を取ることは重要なのだけれど、一方で起きている時間はなにをしているのかとい…

ポパイのガールズフレンド特集はなんだか恥ずかしい

雑誌ポパイが「ガールズフレンド」特集をやっていたのが目に入り、本屋でパラパラとページをめくり「なるほど世のシティガールとボーイはこんなデートをするのか」とうぐぐと喉を鳴らす。ぼくにも晴れて彼女ができたんだし、どこかに行こうかな、なんて考え…

コーヒーと恋愛その2

この前記事に書いた渋谷で出会った女の子と晴れて付き合うことなった。女性に関してはある出来事がきっかけで、若干トラウマ気味になっていたのだけど、話しているうちにそれが段々と解消されていく自分に気づいた。彼女はしっかりしていて、落ち着いていて…

『この世界の片隅に』

映画『この世界の片隅に』予告編 『この世界の片隅に』を観てきた。同じ時期に公開されている新海誠の『君の名は。』よりも断然、素晴らしい映画で、もはや「君の名は。』のストーリーなんてものは頭の片隅に追いやれてしまうくらいだった。どうして、この映…

遠のく列車の音と昔のこと

郷愁なんて、ぼくがあと何十年と歳を重ねてから起こるものだと思っていた。でも、ここ最近なんだか何もかも懐かしく思えてならないのだ。昔の駅、昔のバスターミナル、昔の通り、それらは気づけば遠い過去にあって、ぼくの記憶の中の存在へとなってしまった。…

コーヒーと恋愛

渋谷でとある女性と出会った。デート、とまではいかないけれども3回一緒に出かけた。 1回目は浅草の雷門で待ち合わせをし、花やしきに行った。お化け屋敷に入り、暗い道を歩いていると彼女が僕の腕を掴んでいて、少しビックリした。そのあと、名称が思い浮…

深夜のコインランドリー

夜のコインランドリーに惹かれる。通りは誰もおらず、辺りはしんとしていて、街灯が等間隔に立っている。まるで世界が静止しているかのよう。奥の方で建物から光が通りに漏れているのに気づく。近づいてみると洗濯機が音を立ててぐるぐる回っている。コイン…

ブルース・ブラザーズと考えるための自由をぼくにください。

金曜日 仕事が終わった後、学生の頃の友達とスペイン料理を食べに行った。何を狂ったか僕はスペイン語を専攻していたわけだが、今覚えているのは「Quiero comer=ご飯食べたい」くらいしかない。これさえ覚えていれば仮にスペイン語圏に行ったとしても生きて…

ポール・オースター「幽霊たち」

前回に続いてポール・オースターの「幽霊たち」について書こうかと思う。いわゆるニューヨーク三部作(ガラスの街、幽霊たち、鍵のかかった部屋)の二作目ということになる。この本は、一作目の「ガラスの街」よりも簡潔で、ページ数も少ないが、物語は奥深い…

ポール・オースター『ガラスの街』

昨日ぼくは、どうしようもなくなって、とあるバーに足を運んだ。そこに行けば、自分が自分になるような感じがするし、またぼくと同じような人達がいるような気がしたからだ。本当は同じではないのかもしれないが。それでも、バーの隅の椅子に腰を下ろすと、…

銀座にある昔ながらの洋食屋

母さんは「昔ながらの洋食屋でオムライスを食べてみたいわ」と言っていた。ぼくはいま、銀座の洋食屋でオムライスを食べている。オムライスをスプーンですくって、口にいれる。スプーンを置き、ゆっくり味わう。母さんが想像してる昔ながらの洋食って、こん…

握手会に行ってみた。

昔から好きだった人の握手会に行ってみた。モデルの握手会なんて僕は行ったこともないし、どういったものかもわからなかった。朝起きて、シャワーを浴び、歯を磨き、爪を切って、5回は手を洗って、ハンドクリームを塗った。そして僕が持ってる中で一番上等な…

深夜徘徊

大きく、誰もいない、夜の建物が好きだ。というと変な風に思われるかもしれないけど、昔からそれらが僕を惹きつけて仕方がない。一番好きなのは発電所で、無人(一見すると)の建物から夜の闇に黙々と白い煙を吐き出している姿は僕をノスタルジックにさせる。…

カート・ヴォネガット「スローターハウス5」

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302) 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1978/12/31 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 894回 この商品を含むブログ (236件) を見る…

グッピーの雌は、自分よりもブスな雌を連れにする。

上司に付き合わされる合コンが、嫌だ。まず第一に職場の上司が傍にいるってことで、あれこれ気を使わなくてはならないし、合コンに参加している女の子を上司に振り向かせるように、画策しなければならない。 まあ、これは言ってみればグッピーの雌と同じだ。…

村上春樹『村上ラジオ3 サラダ好きのライオン』

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)作者: 村上春樹,大橋歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るとある同期の女の子。彼女は周りからあれやれこれやれと仕事を任されるのですが、そのストレ…

『杏のふむふむ』

杏のふむふむ (ちくま文庫)作者: 杏出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る『杏のふむふむ』を読んでいる。普段、僕はテレビを観ない人間なので、杏さんの出演しているドラマや番組はよくわからない…

自分について語るときに自分の語ること(もうすぐ25歳)

というわけで、僕のことを書いていこうと思う。誰も興味ないと思うけど、僕はただ自分のことを整理したいだけなのだ。では始める。 小学生の頃は、野球をよくやった。肩が強かったので、ポジションはショートだった。三遊間の深いゴロを逆シングルで捕って、…

井上陽水『傘がない』

電車から降り、改札口を出ると雨が弱々しく降っていた。空を見上げると夜なのになんだか変な色をしている。街の灯りが、雲の中で反射しているのだろう。いやな景色だ。 帰り道の途中、さっきの弱々しい雨はますます強さを増し、小粒から大粒の雨へと変わって…

星野源『働く男』

働く男 (文春文庫)作者: 星野源出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/09/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る困った時は、星野源。星野源の歌を聴き、歌詞を心に染み込ませ、エッセイに耳を傾けることで、何かが救われたようになる。彼の作…

心が救われた2時間 沖田修一『キツツキと雨』

僕の高校の修学旅行は、青森での農業体験だった。僕の一つ上の代まで沖縄で、綺麗な砂浜と海で、バナナボートに乗ったり、ビキニを見れたり、それはそれは楽しい修学旅行だったらしい。それとはうってかわって、僕の代は田舎の、周りに田んぼと森しかない泥…

暗闇の石棚山

昨日、僕は友人と石棚山に登りに行った。石棚山は、(ウィキペディア先生によると)、丹沢山地の石棚山稜にある標高1,351mの山であり、神奈川県足柄上郡山北町内にあるそうです。グーグルマップで調べてみても、檜洞丸しか出てきませんが、とにかくその辺り…