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読書

ポール・オースター『幻影の書』

ポール・オースターの『幻影の書』をようやく読み終わった(ようやくって言うと、読み終わるのにどのくらいの時間が掛かったんだよ?となるんだけど、2週間です)。主な登場人物はジンマー教授、アルマ、無声映画の俳優ヘクター・マン、スペリング夫人である。…

ポパイのガールズフレンド特集はなんだか恥ずかしい

雑誌ポパイが「ガールズフレンド」特集をやっていたのが目に入り、本屋でパラパラとページをめくり「なるほど世のシティガールとボーイはこんなデートをするのか」とうぐぐと喉を鳴らす。ぼくにも晴れて彼女ができたんだし、どこかに行こうかな、なんて考え…

ポール・オースター「幽霊たち」

前回に続いてポール・オースターの「幽霊たち」について書こうかと思う。いわゆるニューヨーク三部作(ガラスの街、幽霊たち、鍵のかかった部屋)の二作目ということになる。この本は、一作目の「ガラスの街」よりも簡潔で、ページ数も少ないが、物語は奥深い…

ポール・オースター『ガラスの街』

昨日ぼくは、どうしようもなくなって、とあるバーに足を運んだ。そこに行けば、自分が自分になるような感じがするし、またぼくと同じような人達がいるような気がしたからだ。本当は同じではないのかもしれないが。それでも、バーの隅の椅子に腰を下ろすと、…

カート・ヴォネガット「スローターハウス5」

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302) 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1978/12/31 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 894回 この商品を含むブログ (236件) を見る…

村上春樹『村上ラジオ3 サラダ好きのライオン』

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)作者: 村上春樹,大橋歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るとある同期の女の子。彼女は周りからあれやれこれやれと仕事を任されるのですが、そのストレ…

『杏のふむふむ』

杏のふむふむ (ちくま文庫)作者: 杏出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る『杏のふむふむ』を読んでいる。普段、僕はテレビを観ない人間なので、杏さんの出演しているドラマや番組はよくわからない…

星野源『働く男』

働く男 (文春文庫)作者: 星野源出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/09/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る困った時は、星野源。星野源の歌を聴き、歌詞を心に染み込ませ、エッセイに耳を傾けることで、何かが救われたようになる。彼の作…

頭木弘樹「絶望名人カフカの人生論」

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)作者: フランツカフカ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/10/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 自分の中にあるカフカ的なものの存在。ぼくはよく悩むし、あれこれ考え過ぎて自滅するし、年に一回はス…

よしもとばなな『おとなになるってどんなこと?』

おとなになるってどんなこと? (ちくまプリマ―新書)作者: 吉本ばなな出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/07/07メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る昨日、よしもとばななの『おとなになるってどんなこと?』を読みました。ページ数的、行間…

星野源『そして生活はつづく』

そして生活はつづく (文春文庫) 作者: 星野源 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/01/04 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (35件) を見る この本を読むと、星野源がいかにくだらないかってことがわかる。でも、そのくだ…

ポール・オースター『オラクル・ナイト』

とにかく読むものがその時は欲しかった。仕事が終わり、電車の中で何か読み物はないかと思って鞄の中を探してみたけれど何もなかった。代わりのもの、その時は愛用しているiPod Classicも壊れてて右耳が聞こえなくなっていたし、イヤホンも忘れて映画も観れ…

最近していること、今日したこと。

村上春樹「象の消滅」英訳完全読解出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るNHKの「英語で読む村上春樹」が面白い。象の消滅は今から2年前くらいに放送されたものです。今は「眠り」という作品を毎週日曜日…

宮本輝「本を積んだ小舟」

僕はあまり本を読まない人間だった。国語の成績は良く無かったし、小説を読んでも面白くないし、目は疲れるし、頭は痛くなるし、じっと30分同じ姿勢でいるのも辛い。とにかく避けて来たわけだ。他方、僕の祖父は大変な読書家で長崎の祖父母の家を訪れると本…

村上春樹の新刊

村上春樹の新刊が届きました。今回の新刊は、紀伊国屋書店が9割を買い占めて、そこからトップダウン式に各書店に売りさばくという手法を取ったようです。そんな紀伊国屋書店と村上春樹の意図を完全に無視し、アマゾンで購入いたしました。これから読むのが楽…

カート・ヴォネガット 『母なる夜』

母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)作者: カート,Jr.ヴォネガット,飛田茂雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (31件) を見るなんの気なしに読み始めたカートヴォネガットの『母なる夜』が重く心…

墓地でジョギング

東京駅に降り、KITTEのビルに入ってるマルノウチリーディングスタイルに行った。そこで面白そうな本を3冊買う。他にも欲しい本はあったけど、グッと堪えてメモを取るに止めた。暮らしの哲学―やったら楽しい101題 (ヴィレッジブックス N ト 1-1)作者: ロジェ…

1Q84を社会人になる前に読んでて良かった。

いま、1Q84を読んでいる。社会人になるとまとまって読書の時間が取れないと思うから、いまのうちに読んでおこうと。3月の始め、「これがまとまった文量の本を読めるのは最後かもしれない」と思い、本の選定に時間がかかった。もちろん、社会人になっても読書…

グレート・ギャツビー

僕は、これまでグレート・ギャツビーという作品を「いつか読もう」と本棚に眠らせておいた。あるいは、燻製させていたといってもいいかもしれない。時々、本棚からグレート・ギャツビーを取り出して、最初の何ページかをめくり「まだ、読む時期ではないな」…

開高健とヘミングウェイ

本の雑誌380号作者: 本の雑誌編集部出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2015/01/08メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る開高健ならこの10冊を読め、と書いてあって「うんうん」と思った。僕は、ベトナムに行った時に、開高健…

貧乏は、選ぶことができない。

何もすることがない。卒業論文を提出した今となっては、差し当たっての目標というものがない。思えば、9月から12月の第一週までは苦しかったけれども、それなりに充実した日々を送っていたのではないかと思う。僕が書いた論文(所詮、文系の学部生が書いたお…

世界の小説大百科を読んで、本を読んだ気になる。

世界の小説大百科 死ぬまでに読むべき1001冊の本作者: 別宮貞徳,ピーターボクスオール,Peter Boxall出版社/メーカー: 柊風舎発売日: 2013/09/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 図書館に行って「世界の小説大百科」を借り黙々と読んでいる。この…

Losing money

[海岸沿いを走っていたら、海がキラキラ光っていたので思わす写真を撮った。海の上に太陽が浮かんでいた。海鳥は楽しそうに飛び、サーファーは心地よい波を身体に受け、子どもたちは元気よく浜辺を走っていた。]お金がない。周りが着々と卒業旅行の計画を立…

「心臓を貫かれて」

嫌な季節だ。少なくとも、僕にとっては嫌な季節なのだ。二つ前の日記で、クリスマスに関した小説を紹介しておきながら....である。 今日は、とくに何をするわけでもなく、図書館に行き本を読んだ。いかにしてつまらない時間を消耗させるかが課題だった。いや…

一人親家庭

そういえば、最近こんな本が出た。ひとり親家庭 (岩波新書)作者: 赤石千衣子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/04/19メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る一人親家庭の貧困(統計データによると50%以上が貧困の下で暮らしている)が問題とな…

「子どもの貧困」を考えてみる

卒論をやっていると憂鬱になります。扱っている題材が「貧困」の問題である以上、仕方のないことではあります。「違う題材を選べば良かったかな?」なんて今更言ってもどうにもならない疑問さえ浮上しています。いや、しかしやらなければなりませんね。 そう…

面白そうなのがあったのでやってみた。「本好きへの100の質問」

001. 本が好きな理由を教えてください。 様々な人の人生を体験できるところ。本を通して色んな世界を見ることができるのと、色んな国に行けるところ。現実から離れられること。 002. 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は? チロヌップのきつね作…

本棚が欲しいです。

本棚特集 本の雑誌373号 作者: 本の雑誌編集部 出版社/メーカー: 本の雑誌社 発売日: 2014/06/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る この前、近くの本屋に行ったらですね、「本の雑誌」なるものが棚の隅っこの方にあった…

神保町に行って来ました。ぜひ行って欲しいお店があります。

今日はやることもないし、せっかくだから休日を有意義に使おうと思って神保町に行ってきました。えぇ、僕は孤独なレースを神保町で走ってるわけであります。 神保町に行くとついつい、読もうはずもない本を買ってしまいます。たぶん、神保町マジックがかかっ…

「考える人」海外児童文学特集

「考える人」という雑誌が好きで、いつも本屋に行っては立ち読みしていました。本当は買ってバックナンバーも集めたいんだけど、「雑誌に1500円はちょっと高いよなぁ…」と敬遠していました。しかし、今月号はなんと児童文学特集ということで、買ってしまいま…

僕が読書をしていて良かったなと思うこと。

はてなの人気記事を色々見ていたら読書についての記事がホットなのだそうで、僕もこのことについて一つ書いてみようと思った次第であります。 僕が読書を本格的に始めたのは大学一年生の頃。それまでほとんど本なんて読まなかったんだけれど、「大学生なんだ…

短編小説の意義。電車の中で読むのにうってつけなのは短編集だ。

メモ 電車通学者の自分にとって、短編集というのはとても重要です。あちこち乗り換えなければならない状況の中、短編小説であれば、移動と移動の隙間時間で一つの小説を読めるから。長編小説とかになると、一冊を読むのに時間を必要とするし、ましてや、移動…

翻訳本について-光文社古典新訳文庫が誤訳だとか悪訳だとか言わせない-

光文社古典新訳文庫の「地下室の手記」を読んで思ったことなんですが、翻訳本は複数の訳で出すべきだというのが僕の主張です。というのも、一つのテキストで一つの邦訳しかないとなると、解釈や読解などが限定されてしまうと思うからです。もちろん原文で読…

サリンジャー 91年の真実を読んだ。

キャッチャー・イン・ザ・ライを読んでからというもの、サリンジャーの作品に魅了されてしまいました。サリンジャーの主な作品は「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と「ナインストーリーズ」、「フラ二―とズーイ」です。この3作だけで、彼はアメリカ文学を代…

誰か、僕が忘れてしまった絵本を見つけてください。

今週のお題特別編「素敵な絵本」僕が幼稚園生だった頃は、とても熱心に絵本を読んでいたような気がします。たくさんの絵本を読むのではなくて、一つの絵本を何回も何回も繰り返し読んでいました。でも、あんなに読んだのに、「あのとき、僕は何を読んでいた…

If you really want to about it,

If you really want to hear about it, the first thing you'll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind o…

カフカの変身。僕は突然、虫なんかになりたくない。

フランツカフカの「変身」をふと思い出して、胸が重くなった。朝目覚めたら、虫になっていた。こんな感じの書き出して始まる小説。正直言って、カフカは頭がイッてしまってると思われても仕方ないような… もちろん、「虫」になるなんてのは現実的に考えると…

物事は、自分とは関係のないところで動く。不条理で、暴力的で、とても乱暴に。誰かがドアをノックするたびに、新しい問題がその人の心を支配する。

ふと、町を歩いていて、思ったこと。 たぶん、カズオ・イシグロの「充たされざるもの」を読んでいるせい。 この本の主人公のピアニストは、ヨーロッパのある町で「木曜の夕べ」を演奏することになっている。だが、彼には詳細のスケジュールは渡されていない…

どんだけ本を読もうが、自分の人生は自分のものである。

どれだけ本を読もうが、自分の人生は一つであり、固有であり、自分のものでしかない。本を読めば世界が広がる。と言う。確かにそうだ。100冊の本があれば、100人の、あるいはそれ以上の人生が書かれている。本を読むことによってそれを追体験する。時には生…

永遠の青春小説、キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライを読んだ時、僕は21歳でした。どうして17歳の時にこの本に巡り合わなかったのだろう、と読んだ後に後悔しました。本というのは、読むべき時期に読むべき本を読まないと理解も共感も薄くなり、味気ないものになってしまいます。…

カズオ・イシグロの文章の緻密さについて

カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を読みました。ストーリーについてはネタバレになるので、書きませんが、この本は一級品です。 この本の何が凄いかというと、構成力の高さと細部まで徹底的に拘った文章だと思います。語彙と語彙のバランス、センテ…

壁掛け式の本棚。

今週の一枚「部屋」 無印良品で買った壁掛式の家具。部屋が狭いので、どうにか狭いスペースに物を収納出来ないかと思ってこの前買いました。好きな本も並べられるし、で結構気に入っています。「部屋」というよりも部屋の一部かもしれませんが... 右は村上春…

人が死んでも、人生は依然として可笑しく、人が笑っても、人生は依然として深刻である。

人生ってそういうもんだ。 ジョージ・バーナードショー バーナード・ショー名作集 作者: バーナードショー,鳴海四郎,中川龍一,喜志哲雄,倉橋健,小田島雄志,升本匡彦 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2012/05/18 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を…

神保町にある古本屋

今日、神保町に行った。いつもなら1人で黙々と本を見て、読んで、買って帰るのだが、なんだかそういう気分でも無かったし、1人で買い物をするのも虚しかったしで、友達2人を誘って行ったのである。それぞれが、それぞれのテーマと買いたい本のリストを作成し…

面白そうな哲学書や人生論とか、なんかいろいろたくさんの本と愛について

ニーチェだとかカントだとかそういったガチガチの哲学書じゃなくて 身近にある小さな哲学に関する本をこれから読みたい。暮らしの哲学だとか旅行の哲学だとか、そういった生活における出来事の1つ1つに小さな哲学が欲しい。でも、なんか壮大なスケールの物事…

KITTEの4階にあるマルノウチリーディングスタイル

東京駅に寄る機会があれば是非、マルノウチリーディングスタイルをお勧めします(東京駅の改札を出なくてはなりませんけども)。KITTEというビルの4階にこのお店はあります。書籍・カフェ・雑貨を扱っていて、暇があればこのお店で1時間でも2時間でもいられく…

本屋にて

僕はとにかく本屋以外の店には行かない人間である。多少、洋服屋にも行ったりするのだが、どうしても居心地の悪さを感じてしまってすぐに出てしまう。「いらっしゃいませ」とか「どのような洋服をお求めですか?」とかそういう声をいちいちかけられると、緊…

詩について。

僕は詩をほとんど読まないけど 詩というのは、理解するものじゃない、体験するものだと個人的に思ってる。 あらゆる現象を最小限の言葉で表現するというのは、その詩を暗記して頭に叩き込むためだ。 そして、例えば朝日が昇る時に、ふと朝日に関する詩のワン…

ロング・グッドバイ

レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を読んだ。ミステリ小説でありながら、社会の正と負の部分を鋭く抉り出していて、社会派ミステリとしも読める。それ以外にも、この小説では主人公の心理描写はほとんど書かれていない。また、主人公がどの…

2013年のまとめ(小説)

まとめと言っても、2013年に観た映画や本や雑誌で面白いなと思ったのを独断と独断と独断により紹介(って言っても誰も読んでないだろうけども)しようかと思います。去年は映画は50本以上、本は約100冊(何冊読んだか覚えてない)くらい読んだかと…