ハーヴィー・ミルクという方をご存知ですか?

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久々に映画のことを書こう。今日見たのは「MILK」という映画。2年くらい前からか、僕はセクシャルマイノリティの人たちについて興味を持ち始めてずっと勉強してました。んで、たまたま何かの本の紹介で「MILK」という映画を知ったのでした。



この映画はハーヴィー・ミルクという実在した人物の伝記映画です。ハーヴィー・ミルクは1977年にカリフォルニア州サンフランシスコ市の議会に当選しました。彼の凄さは、アメリカ国内で初めて自らゲイと公言し、立候補し、当選した公職者となったところ。しかし就任して1年も経たずに、同僚議員であったダン・ホワイトによって暗殺されてしまう。

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ミルクは自ら暗殺されることを予期し、その場合に備えてメッセージを遺しています。

"もし一発の銃弾が私の脳に達するようなことがあれば、その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊するだろう。私は、ゲイの医者がカミング・アウトするのが見たい。ゲイの弁護士も、ゲイの官僚も、ゲイの建築家もカミング・アウトして欲しい。立ち上がって、世界に公言して欲しい。それは、想像以上に、偏見をなくすのに役に立つはずです。それが私たちが権利を獲得する唯一の道なのです"

彼は1999年には「TIME誌が選ぶ20世紀の英雄・象徴的人物」に選出され、彼は、セクシャルマイノリティのみならず、全ての抑圧された弱者に希望を与え続けたのでした。

僕はこの映画を観て最初に思ったのは、アメリカって凄ぇな、と。あちこち戦争起こして国家全体としては最悪のイメージなんだけど、こういった市民運動の活発さというのは凄みがある。黒人の公民権運動も心が震えたけど、ハーヴィー・ミルクの新たな公民権運動も心が震えるものがある。

こういう運動は日本では起こらないような気がする。昨日の都議会議員女性差別発言問題なんかを見ている限り、あと100年は無理だね。革命的な人が出るか、じいさん議員が死んで世代交代するくらいしか方法は無いんじゃないかと思うよ。もちろん、女性差別発言問題とセクシャルマイノリティの人権を同列に並べてはいけないけれども、問題なのは彼が何が問題であるのか分かっていないのと、無自覚に人を傷つけること。謝罪も完全に開き直っていましたしね。

話を戻しましょう(政治の話になると延々と喋ってられる自信があります)。

実はこの「MILK」の監督であるガス・ヴァン・サントもゲイだと公言しています。映画の中ではあらゆる偏見と抵抗を取っ払うために性描写が幾つかあります。彼が映画監督でなかったら、それらの描写はおそらくなかったであろうと、僕は個人的に思っています。それだけ重要な場面です。余談ですが、彼の作品はどれも面白いです。ガスヴァン最強です。あれもこれも紹介したいのですが、眠くなってきたので、次回にします。

最後にハーヴィー・ミルクさんスピーチの引用で終わりたいと思います。




"Without hope, not only gays, but those who are blacks, the Asians, the disabled, the seniors, the us’s: without hope the us’s give up. I know that you can’t live on hope alone, but without it, life is not worth living. And you, and you, and you, and you have got to give them hope"

"希望がなければ、ゲイだけでなく黒人、アジア人、障がい者、老人、私たちマイノリティの人たちみんな、希望がなければ諦めてしまう。僕は、希望だけじゃ生きていけないことを知っている。でもね、それがなければ生きている価値なんてないんだよ。みんな、みんな、君たちみんな、彼らに希望を与えよう"