8月9日

8月9日は長崎に原爆が落とされた日です。今日は、そのことばかりが頭から離れませんでした。僕の曽祖母は被爆者でしたが、原爆について語っていた記憶が僕にはありません。

「あれは、ひどか」くらいは言っていたかもしれません。それ以上の記憶はないです。あまり話したくなかったのでしょうか。そのことはわかりません。一昨年に亡くなってしまったので、曽祖母の原爆の記憶は永久に葬られてしまいました。

毎年、長崎では8月9日になると平和宣言が行われます。僕も一度だけ参加したことあるのですが、小さかったのであまり記憶がありません。ですが、なぜか祖父がこの平和宣言に行く姿だけは記憶に残っています。雨が降ろうと、カンカン照りであろうと、歳を重ね体力が衰えようと、膝が痛かろうと、必ず出席していました。スーツをキチンと着て、綺麗に磨かれた革靴を履いて。まるで、そうすることが自分に課された使命であるかのようでした。そのことについて直接話したことはありませんが、祖父の行動や態度には多くの物事が語られているような気がします。

長崎の原爆を語るうえで欠かせない一冊

長崎の鐘 (アルバ文庫)

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