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ああああ

僕は二人の人生の悲劇を目の当たりにして、心が傷ついている。限りある時間を、お互いの人生を消耗させることに使っているからだ。

入口もなければ出口もない。出口だと思えば入口の前に立っている。僕は二人の悲劇を目の前で見ながら、そのように感じている。そして、僕の心に耐えず浮かんでくるのは<こうなったかもしれない>という別次元の人生に対する夢であり<なぜこうなったのか>という現実への失望である。二つの感情に挟まれながら、僕は破裂してしまいそうだ。

二人が、そのことをどう考えているのかはわからない。二人ともそれを既に知っていて、あえて言葉にしないのかもしれない。あるいは、その感情を表現する言葉を持っていないのかもしれない。ただ、僕は、そういう風に思っている。こうでもなければ、ああでもない、それはそれである。これはこれであり、あれはあれである。現実は現実である。過去は過去である。

二人を見ているのは辛い。ただ、辛いだけだ。閉じたドアは一生開かないのを知っているからだ。どうすることもできない。どうしたって、変えることもできないのだ。

明日、また明日、そしてまた明日。こうして人生最後の瞬間が過ぎ去っていく。お互いの人生を消耗させ、砂時計をひっくり返せたらどんなに幸せだろうと思いながら、今日を過ごしている。