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開高健とヘミングウェイ

本の雑誌380号

本の雑誌380号

開高健ならこの10冊を読め、と書いてあって「うんうん」と思った。僕は、ベトナムに行った時に、開高健の「ベトナム戦記」を読んで以来、すっかり彼のファンである。僕は彼の小説よりもむしろ、ルポルタージュやノンフィクション文学の方が好きである。大胆な行動力と繊細な文体によって紡ぎ出された物語は、読者の胸に突き刺さるものがある。

ベトナム戦記 (朝日文庫)

ベトナム戦記 (朝日文庫)

上手く伝えることはできないのだが、開高健は僕にとって和製ヘミングウェイのような存在だった。どちらも文章を書くために行動を必要としたし、自分の体験に基づいて物語を書いている。ヘミングウェイが、第二次世界対戦時に従軍記者として参加することによって優れた文学作品を世に残したように、開高健ベトナム戦争に記者として行くことによって、優れたルポルタージュ、ノンフィクション文学作品を日本に残していった。そんな2人に共通するキーワードを挙げるとするならば、「魚釣り」「タバコ」「ジッポライター」「ウィスキー」があるだろう。どちらもアウトドアを趣味としていたし、酒やタバコを好んでいた(ヘミングウェイは禁煙を何度も試みたようだが)。しかし、彼の雄々しい印象と違って、丸く可愛らしい文字を書き、繊細な一面もあったようだ。

アメリカにヘミングウェイがいれば、日本には開高健がいる、と僕は勝手に思ってる。卒業までに読み返したい。

☆☆☆

喘息を持ってる方、体にお気をつけて。薬はあまり使わないように。