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とんかつソースの思い出

朝起きて、冷蔵庫から麦茶かお水を取り出して飲む。そのあと、テーブルの椅子に腰掛けてパズルをやったり携帯ゲーム(ツムツムとか)をして時間を潰す。そうやって30分くらいだらだらと過ごした後、胃のエンジンがかかり、そろそろ食事してもよいというゴーサインがでる。だいたい、朝はチーズとハムののったパンと、濃いめのコーヒー、ヨーグルト、みかんかりんごかバナナ(なければ食べない)を食べる。

そのあとシャワーを浴びる。寝ている間についた埃を取り除きたいし、できれば一日を清潔で、真っ白な状態でスタートさせたい。穢れを落とすというか、そんな感じ。そして、歯を磨き、髪を整え、外着に着替える。どこかにでかけるわけでもないけど、とにかく着替える。そんな感じで一日が始まる。

今日はそれらを一通り終えた後、明日から2日間の旅行の準備をする。といっても特に何もしてないんだけれども。図書館に行って借りたCDを返して、近くのショッピングモールをぷらぷらと歩く。GapやZara(スペイン語では"サラ"って読むの知ってましたか?スペイン語を専攻してた僕はずっと違和感を抱いてます)、H&Mに行く。結局、買わないで近くの帽子屋でBrooklynと書かれたニューエラを買って帰る。本当は、Gapにあったミリタリージャケットが欲しかったんだけど1万円もするのでやめた。それがあれば文庫某が15冊くらい買えそうだからね。いま欲しいのは、『高校生のための文章読本』というもの。表現のための文章集と言ってもいいかもしれない。

高校生のための文章読本 (ちくま学芸文庫)

高校生のための文章読本 (ちくま学芸文庫)

ベネッセの個人情報流出のお詫びとして図書カードを貰ったので本屋に行こうと思ったけど、家に忘れてしまったため断念。僕と弟と母親の三枚で1500円分だ。てか、お詫びが500円の図書カードってなんだかなあ、と思う。結局、僕の名前と住所と職業とその他色々はどこでどのように誰の手に渡ったのかも、どのように利用されるのかもわからず。潜在的恐怖がつきまとうようになってしまった。まあ、そんな大した問題はないだろうけど。

その後、古着屋に行ってブーツを買った。もう春なのに。むしろ、もう春だから安く売ってたのかもしれない。買ったのはYANKOのもの。調べたら上等のものらしい。1900円だったんだけども。

帰りに母さんから「とんかつソース」を買ってきてと頼まれる。僕は近くのクリエイトに行って「とんかつソース」を買った。その帰りに小学校の頃の「とんかつソース」にまつわる話を思い出して笑ってしまった。「ああ、あんなこともあったなあ」と。

小学校の授業で、みんなでお好み焼きを作ることになった。みんなそれぞれが、それぞれの具材を持ち寄って作るというものだ。青海苔、マヨネーズ、小麦粉(だったかな?)などなど。僕はソース担当だった。晴れて僕はソース大臣に任命されたわけだ。

当日、みんなで持ってきたものをテーブルに並べてひとつひとつ確認していく。僕はトートバックの中からソースを取り出す。周りのグループのソースと僕の持ってきたソースが違うことに気がつく。
「あれ、みんなのソースと僕のソースが違うんだけど」と言うと「ねえ、それってとんかつ用のソースだよね」と誰かに言われて赤面する。ああ、僕は「お好み焼き用ソース」じゃなくて「とんかつ用ソース」を持ってきてしまったのか。だいたい、生まれてこの方、「お好み焼き用ソース」が存在してるなんて知らなかった。

テーブルの友達は他のグループから「お好み焼き用ソース」を借りてたけど、僕はそうしなかった。なんだか申し訳なくなって肩をすぼめながら「ソース抜きお好み焼き」を一人で食べた。その授業は始まりから終わりまで地獄のようだったことを覚えてる。みんなにどういう顔をすれば良いのか知らないし、よりによって「とんかつソース」じゃあインパクトが大きすぎる。僕はこうも疑った。周りのみんなは裏で「明日はお好み焼き用のソースを持っていくことにしましょう」と話してたのではないかと。

「別にいいのにね、とんかつ用ソースでも」とクスクス笑いながら家に帰る。今日は、アツアツのとんかつでした。