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深夜の公園と水族館

深夜の公園にものすごく惹かれるものがある。無人のブランコ、滑り台、砂場、ベンチ、水飲み場、そして明かりの灯った公衆トイレ。公園の中央には水銀灯が立って、薄青色の光を放ってる。レンガで整えられた花壇があり、公園の周りを木々が囲っている。下から上は見えない。でも上から下は見ることができる。家があり、アパートがあり、マンションがある。ちょっと公園から歩いたところにコカコーラの自販機がぽつんと立っている。

人々はそこを通り抜ける。深夜、誰かがこっそり公園に入り、ベンチに腰掛けて何事かを考えてたりするかもしれない。缶ビールを地面の上に置いて、あーでもないこーでもないと考える。前ボタンを外し、ネクタイを緩め、ベンチの背に手をもたれながら。あるいは冒険心旺盛な中学生がブランコを一人で漕いでたりするかもしれない。

そんなことをついつい想像してしまう。他にも、深夜の水族館はどんな感じなんだろうとか考える。水槽の青白い光、緑色の非常口誘導灯、赤い火災報知器のランプが無人の廊下を照らす。誰もいないのに魚はのんびり泳いでたりするのだろうか?ボコボコと水泡が下から湧き出てたりするのだろうか?わからない。いったいどんな風になっているのだろう。

深夜の道路にも惹かれる。車も人もいない道路の上に立っている信号は、亡霊を誘導してるかもしれない。誰かが寝ている隙に。