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キャンプ

大学の友人と会った。仲の良い友人を集めて、キャンプをする予定を立てていたのだ。仕事や海外旅行に行ってるから来れないという人もいたけれど、概ね集まった。

4月から社会人として働き始めてからこの方、お金を使うことなく、貰った給料を口座にそのまま突っ込んでいた。この際だからと、キャンプで使う道具(ギア)を幾つか買った。ユニフレームの焚き火台、ガスバーナー、スノーピークのクックセットやコールマンのホットサンドメーカーなどなどだ。どれもリーズナブルで、買いやすく、品質も悪くない。とても良い買い物をした。

新橋駅のSL機関車の前でタバコを吸ったりして暇を潰していると、見覚えのある赤の車が視界の隅に入ってきて、ほどなくして目の前に止まった。助手席に座り、半年間のブランクを埋めるべく色々な話をいっぺんにした。思えば僕とその友人の共通の記憶というのは、今年の3月でピタッと止まってしまっていて、そんなことを考えているとなんだか哀しくなってきた。僕の悪い癖だ。

埼玉で友人二人をピックアップして、全員が集合した。学生時代に良く食べに行っていた懐かしのラーメン屋に入った。
担々麺とチャーシュー丼の味は変わらなかった。大学の周辺は、僕が通ってた頃とは少し変わっていた。
そこにはかつて高度経済成長期に作られたであろう団地が立ち並び、芝生があり、小さな公園があった。
大学に行くたびに、僕はこの団地に懐かしさを感じていたし、よく散歩をした。
僕の祖父母が、古ぼけた団地に住んでいて、夏休みに遊びに行った記憶が残っていたからかもしれない。
祖父母ののんびりしていて、背伸びをしない生き方が、僕は好きだった。猫もたくさんいたんだよね。

それから、赤の車に4人が乗り込んで、あいも変わらずどうでもいいような、時々、真面目なような話をしながら高速を走った。
キャンプ場についてからは、テントの組み立て、火おこし、調理と分担し、自分の役割とテキパキとこなした。1人ビールを飲んでるやつがいたけど。
夕飯は、ビーフシチュー、ちょっと高いワイン、フランスパンだった。外で作った料理はどうしてあんなに美味しいんだろうとふと思う。
家で作るのと、ダッチオーブンで作るのと、何かが違う。その何かって、よくわからないんですよね。なんなんだろう?

では、また。