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パリス、テキサスやあれこれ。

あまりにも退屈だったので映画を三本観た。一つ目は、現在公開中のスターウォーズ「フォースの覚醒」で、これはとても面白かった。人数の少ない映画館の後ろの席で、友人と二人でポテトを食べたりコーラを飲んだりしていると、おきまりのオープニングが流れてきた。「なんだか時計の針が逆にぐるぐると回り、昔に戻ったみたいだな」という感じがしました。

それに加えて、子どもの頃にスターウォーズエピソード3を祖母と二人で観に行った時のことも思い出しました。特に観たかったわけでもないんだけど、気がついたら映画館に入り、席に座り、スクリーンに釘付けになっていた。子どもの頃の僕は(今も変わらないと思うんだけど)、口数が少なく、無表情だった。「楽しい?」と言われても素直に「楽しい」とは言えない子どもだった。なんだか恥ずかしかったし、よく困惑していたのを覚えている。確かに心の中では楽しいと思っているのに、それが表情や、声のトーンに反映されないのだ。だから、祖母はあれこれ苦慮の末に映画館に僕を連れて行き「スターウォーズ3」を観させたのかもしれない。僕も僕で自分のことは良く分かっていたし、「期待に沿うような、反応をしなくちゃなあ」とは思っていたんだけれど、上手くできなかった。

それにしても、映画館のライトがゆっくりと落ち、周りの空気が薄くなっていて物語の世界にすーっと吸い込まれていくあの感じはなんとも表現がしようがないですね。

これは余談なんだけども、僕は3D映画があまり好きではないんです。スクリーンは大き過ぎるし、音はワンワンなってうるさいし、なんといっても字幕が3Dになってセリフが読みづらいのが嫌ですね。確かに映像はあっと驚くものがあるし、圧倒され、臨場感は伝わってくるのだけれど、肝心の脚本がほとんど頭に入って来ないんです。映画を観終わった後に心に残るものが何もないですしね。おすし。ただ「映像が凄かったなあ」くらいなものです。

話を元に戻します。二本目は、ジュラシックパークを観ました。これはまあ友人が「凄く面白いよ」というので観たんですが、まあ、ごく普通のパニック映画でした。映画公開されてから何年も月日が経ち、CGの技術も発達してるから余計「こんなもんかな」と思ったのかもしれないですね。

三本目は、「パリス、テキサス」という映画。

パリ、テキサス [DVD]

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これは個人的に大ヒットした映画です。ロングムービーの中でも確固たる地位を持ってるんじゃないんでしょうか。冒頭のシーンは、寡黙で分裂症的な主人公が黙々とテキサスの荒野を歩いてるところから始まります。その後、弟が迎えに来て「トラヴィス(主人公の名前)、いったい4年もの間、何をしてたんだ?僕はてっきり死んでしまったのかと…」というところからストーリーがゆったりと展開していき、最後の方は加速度的に事の真相が分かってきます。この映画の凄みというのは、バックミュージックをギター一本で表現しているところですね。人間の感情の機微に合う効果音がギター一本で表現されてて、とにかく凄いなあと。余計に「これだよ、これこそ僕の想像してたテキサスのあり方なんだよ」と言いたくなるようなそんな感じ。別にテキサスに対してどんな象徴的印象を当てはめるかはどうでも良いことなんだけども。ちなみにイギリスのロックバンドTravisは、この映画の主人公の名前が由来となってるそうですね。

まあ、暇だけど楽しかった。

個人的な報告。初めて買ったレコードは、ビーチボーイズ来日講演記念盤でした。やっぱり、レコードは良いですね!大きくて、形があって、手に触れられて、って具合に。

それではまた。