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星野源『働く男』

読書

働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)

困った時は、星野源星野源の歌を聴き、歌詞を心に染み込ませ、エッセイに耳を傾けることで、何かが救われたようになる。彼の作品に触れていると、実は物凄く暗い性格なんじゃないか…と思えてくる。なんとか暗いものを無理やり明るくしたり、オブラートに隠したりしてるんだけど、見事に失敗している。「なんでこんなに暗いんだよ!」って思うものも多い。だけども、その隠したいけど隠せないところが、かえっていいのかもしれない。そこに僕は共感できる。例えば、何かにすごく不安を抱えたりしてて、それを必死に抑えようとしてるんだけど、それがかえって相手に伝わってしまう、なんてことはよくあるんじゃないんでしょうか。もしくは、どん底の暗さを、無理にでも明るくしようとすることって、ありますよね。ないかな?

それは置いておいて。

この本、とても面白いです。星野源の映画のレビュー、超短編小説、作品の振り返り、演技の振り返り、又吉との対談などなど、星野源が好きな方には、彼をよりよく知れる一冊となっています。あと、星野源を構成している物シリーズは面白かった(笑福亭鶴瓶とか載ってた)。

ちなみに僕が一番面白いと思ったのは、彼が毒を吐いてるところですね。「本物」と「本物ではないもの」について語っているところなんて、最高でした。ええ、星野源って実はあんなにソフトな笑顔を振りまいてるのに腹黒いのか?って印象を抱きました。誰でもそういう人間的泥臭さは持ってると思うんですが、その一面が見れて良かったです。芸能人で、自分のゲスいところをあえて晒すなんて方はあまり見たことがないので。

あと、性に対して露骨過ぎます。ま、それは仕方ないのかもしれないですね。

次は『蘇る変態』を読みたいと思います。
では。